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女の子は、可愛い。中学男子を呼び覚ます写真家

ART

中学生の頃抱いた、女子への憧れ。焦燥。手の届かない何か。
 
青山裕企の写真を見ているとそんな感情が産まれてくる。甘酸っぱい思い出とともに、見ているこちら側は何だかドキドキしてくるのだ。
 
そんな青山裕企の最新作となる「世界の終わりと恋の始まり-SCHOOLGIRL COMPLEX in Iceland」が和田画廊にて開催されている。(5/6〜6/4まで)

現代フェティシズム写真家と言われる青山裕企

青山裕企は愛知県名古屋市出身の写真家である。現在では「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」で映画監督も務める。
 
青山裕企を一躍有名にしたのが、「スクールガール・コンプレックス」シリーズであり、写真集としては珍しく原案として映画化もされている。

特徴としては、基本的にモデルは女子高生であり、顔は写っていない。
 
何だかドキッとする女子の一場面が切り取られていて、モテない男子の視線という構図が見て取れる。
 
素直なままに自分の中の欲望、妄想が色濃く写真に現れていることから現代フェティシズム写真家と言われる。

女子高生とサラリーマン

こちらにはフェティッシュな要素は無く、ただただサラリーマンがジャンプしている。しかし、なぜだろうか、サラリーマンがジャンプしているだけで何か見ているこちら側にはこみ上げてくるものがある。
 
サラリーマンという紋きり型のイメージがジャンプという行為をすることによって、そこに1人の人間が立ち上がってくる。
 
一見「スクールガール・コンプレックス」と「ソラリーマン」全く別物のように思えるが実はどちらも日本社会における記号的な存在をモチーフにしている。
 
「女子高生」「サラリーマン」そんな画一的なイメージが青山が切り取ると全く別の表情を見せる。

「自分らしさ」を考える

青山裕企の写真がその他の写真と違うのはなぜだろうか?
 
それはどこまでも自分について考察しているからだ。
 
「スクールガール・コンプレックス」は青山が思春期の頃に感じた、まだ女性経験が無い自分が持っていた女性への恐怖心(コンプレックス)から生まれたものであり、「ソラリーマン」はサラリーマン一筋で生きてきた父が亡くなってから、父を強く尊敬するようになったことに端を発している。どちらも自分の経験、体験が作品を作り上げている。
 
生々しい思春期の視点。サラリーマンという父に対する尊敬の視点。
 
青山の写真からは「自分らしさ」をとても感じることができる。青山のすごいところはそれらのことをきちんと考察し言語化していることだ。
 
どちらももっと詳しい説明を青山のホームページに行けば見ることができる。
 
「自分らしさ」そんな言葉はもしかしたら死語になりつつあるのかも知れない。
 
2016年アデコが調べた「アジアの子供が将来就きたい仕事」男子の1位は会社員だった。ちなみに会社員がランキングのトップ3に入ったのは日本のみである。
 
会社員は「自分らしさ」が無いというのは、語弊があるかも知れないが、このランキングの結果に夢が無いと思うのは私だけだろうか?
 
不景気だと言われ始めてずいぶん経つ日本。そんな中で自分らしく生きるというはとても難しいことなのかも知れない。
 
「自分らしさ」を発見する。当たり前に見えてとても難しいことだ。それが見つかればそれが仕事になることだってある。青山の写真を見ているとそう感じる。
 
そんな青山裕企の個展「世界の終わりと恋の始まり-SCHOOLGIRL COMPLEX in Iceland」が和田画廊にて、6月4日まで開催中である。5月29日にはトークライブも開催される。
 
あなたも青山裕企の写真を見て「自分らしさ」を考えてみてはいかがだろうか?

http://yukiao.jp/
http://www.wadagarou.com/

Writer: Takato Tada

 
 

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