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普段口にする「いただきます」が日本を肉食化へ!?

CULTURE

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Photo by Edward Peters from Flickr

日本ではベジタリアンの割合が異様に少ないように感じる。筆者が出会った欧米出身の友人は3人に1人はベジタリアンであった。
特にアーティストとして活動している友人に顕著で、国全体を見ると若者に多く一種のトレンドのように感じる時もある。ベジタリアンになった理由としてあげられるのが、「動物を食べてしまうのは、かわいそうだから」「同じ哺乳類だから」といったものから、「恋人と別れて、ライフスタイルを変えてみようと思ってはじめた」といった個人的な体験をきっかけにしたものまで様々だ。

そもそもベジタリアンやビーガンの定義とは?

Photo by Charlie&Anamias. Viveg from Flickr

私たちはどのくらい肉を消費しているのか?

英国ベジタリアン協会が発足された1847年に、ベジタリアン(Vegetarian)という言葉が初めて使われ、「健全な、新鮮な、元気のある」という意味のラテン語vegetusに由来する。「野菜しか食べない」というイメージが強いが、ベジタリアンには幾つか種類がある。

植物性食品に加えて乳製品を摂るラクト・ベジタリアン(Lacto-Vegetarian)
植物性食品に加えて乳製品・卵を摂るラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto-Ovo-Vegetarian)

欧米には後者のラクト・オボ・ベジタリアンが多いという。

対してビーガン(Vegan)とは、こちらもイギリスから発祥した言葉・考え方であるが肉・魚・卵・乳製品はもちろん蜂蜜をも口にせず、食事のほかにも毛皮の衣服や革製品を使用しないなど衣食住すべてにおいて動物性の使用を極力避けることが掲げられる。

Photo by lane becker from Flickr

The Daily Mealより、世界で一番肉食の国が、年間一人あたりの肉の消費量とともにTOP10が発表された。ここでは気になるTOP3をご紹介しよう。

TOP1: オーストラリア (205ポンド/約93キロ)
TOP2: アメリカ (201ポンド/約91キロ)
TOP3: イスラエル (190ポンド/約86キロ)

ちなみに日本の年間一人あたりの消費量は、2013年の調査では30キロ。消費国TOP3に比べたらまだまだといえるが、1960年に調査された結果と比べると、10倍にも増えているという。

「いただきます」の言葉がない代わりに、ベジタリアンが流行中?

Photo by chuckbiscuito from Flickr

それではなぜ欧米の方がベジタリアンが多いのか。

日本と比べると、肉の消費量が比べ物にならないくらい多いことも理由といえるだろう。小さな頃から毎日、これでもかというくらい大きなステーキが出てきたら、動物たちを食べてしまうのは、かわいそうだと思ってしまう人もいるはずだ。

だが、それだけではないように思う。それは「いただきます」の言葉に隠されているのではないか。

他国の「いただきます」と伝統料理。

英語圏では「Enjoy your meal」、ドイツ語圏なら「Guten Appetit」といった「いただきます」に代わる言葉を、食事の前に言うのがマナーだ。だが、これには”自然の恵みに感謝して、ものをいただく”の「いただきます」の意味を持っていないように思う。

直訳してしまえば、「Enjoy your meal」は「楽しく食事しよう!」、Guten/Bonの”良い”、Appetit/appétitの”食欲”からくる”良い食欲”から「おいしく食べてね!」の意味合いが強く、そこには動物たちからいただいているといった意味を持たないのだ。
”いただく”の考えが風習として残らなかったため、その代わりに「動物を食べるのはかわいそうだ」といった考えが増え、結果としてベジタリアンの割合が欧米の方が多く、日本では少ないのかもしれない。逆に言えば、「いただきます」の言葉があるが故に、私たちは何でも食らい、肉食化を進めることだってできる。

美食家が多くグルメな国のひとつであるイタリアは…
「Buon appetito」直訳すると、Buonの”良い”/appetitoの”食欲”からドイツ語やフランス語の「いただきます」に代わる言葉と同じ意味を持つ。

<パスタやピザ、ジェラートが有名!>
Photo by Davide Simonelli from Flickr

はじめてみよう!ベジタリアンライフ

Photo by danielweiresq from Flickr

とは言っても、日本はベジタリアンにとって、住みにくい国のひとつかもしれない。カフェ、レストラン、居酒屋…どこのメニューにも必ず肉が入っているものが多く、彼ら専用のメニューなんてものは、まず存在しない。最近は海外のトレンドに影響されて、ベジタリアン専用のカフェが出来上がってきた。そこに休日足を運び、週末だけの「プチベジタリアン」生活をはじめてみるのも、悪くないかもしれない。

Writer: Ruka Yamano

 
 
 
 

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