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とっても“長くて深い”。アメリカ街コンの流儀

SOCIAL GOOD

これぞ「街コン」!?

アメリカはフロリダ州、タラハシー。
まちの大きな通りに突如、道路を分断するかのように、長方形の長〜いテーブルが設置された。

「the longest table」と名付けられた食卓に、まちの人たちが続々と集まってくる。

手製の一品料理を片手に携えて。

食卓を囲み、ストーリーをシェアする

食卓を囲む人の顔ぶれは、古くからこのまちに住む人や移住してきた人、政治家や法律家、技術者、子どもから大人までさまざまだ。

集う人の多様性に富んだこのイベント、もちろん婚活のための出会い系コンパでもなければ、BBQやビアガーデンといった単なるエンタメ系グルメイベントでもない。

集まった一人ひとりの話しに耳を傾け、互いの人生ストーリーをシェアすることで、国籍、世代、宗教、民族などの違いを乗り越え、地域の人のつながりを紡いでいくためのプラットフォーム(食卓)だ。

「価値観や信仰の違いは、ときに諍いの引き金となりますが、対話の機会を持ち多様性を認めあうことで、それらは良質な人間関係を築くための礎にもなると思っているわ」と運営者の一人、Liz Joyner(リズ・ジョイナー)は語る。

「まちが直面する一番の大きな課題は?」

「タラハシーに移住しようと思ったきっかけは?」

「わたしたちの向かうべき未来は?」

食卓の上に印字された問いが、参加者の活発な議論を呼び起こす。

停滞するまちにこそ、必要な仕掛け

タラハシー市のあるレオン郡(フロリダ州)は、全米都市の中でも停滞感漂うまちとして、知られている。

市民の経済的・社会的な地位向上の意識は低く、New York Timesにも、「bleak place(元気のないまち)」と表現されるほどだ。

それでも、市長のAndrew Gillum(アンドリュー・ギラム)は、これからの活気あるまちづくりの一手として「the longest table」に期待をよせる。

「家事や仕事など目の前のことで手一杯になると、私たちは人とのつながりや地域コミュニティへの参加を蔑ろにしてしまいがちです。

自然と人が集まる仕掛けが必要であり、プロジェクトの存在意義もそこにあります」とギラム。

昨年開催されたイベントには400人近くが参加するなど、「それまでにないつながり」をどこかで求めている市民は多い。

食と対話の関係性に着目した「市民の食卓」は、タラハシーのまちにとって、なくてはならない存在として、日常の風景に溶け込む。

Photo by Deepu Duggirala from Flickr

あなたのイベントは「類友」になってない?

今や、地域活性を謳ったイベントや場づくりは、日本各地で熱を帯びる。

アットホームな空気感の演出やプロモーションに趣向をこらすことも大切だが、集まる人の「違い」や「多様性」に意識を向け、つながりをデザインしていくことも必要だろう。

親しみやすくも、どこかで排他的でもある日本人。

知らず知らずのうちに、顔見知りや価値観のあう人だけが集まる「類は友を呼ぶ」系の場づくりとなってはいないだろうか。

自作の料理ばかりではなく、他作の料理を食べることが食の世界観を広げてくれるのと同じく、価値観やバックグラウンドの異なる人との対話は人生の勉強にもなるし、何よりも楽しい。

あなたは、どんな仕掛けで人のつながりをデザインしていきますか?

Writer: Kenji Takeuchi

 
 
 
 

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