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ロンドンの1日限定「関取」がアフリカを救う!?

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Photo by Héctor García from Flickr

夏目前のとある春の日。ロンドンでたくさんの相撲が発生する。
どこを見てもふんどし姿の人ばかり。一体この街に何が起こったのか

静かな街に「突如」現れたもの

ロンドンで毎年行われている「スモウラン」は、その名の通り、お相撲さんの恰好をした人々がマラソンをするイベントだ。
参加者たちは空気を入れると膨らむ特注の「スモウスーツ」に身を包み、5キロという距離を走りきる。

開催場所はロンドン郊外の閑静な住宅街。そこにたくさんのスモウの恰好をした人々が集まっているのだからなんだか異様な光景だ。

「厄介」だけど「楽しい」

しかしこのスモウラン。フルマラソンには到底及ばない距離だとしても、とにかく暑い!
このスモウスーツは外に熱が放出されにくい素材でできており、多くのランナーたちを苦しめているようだ。そのため多くの人がより道をしながら走っている。それもまた楽しそうではあるが。

また、この巨漢姿ではトイレに行くのも一苦労。大き目サイズの人でも入ることができる簡易トイレがコース上に設置されているのだが、その中に入るだけでも時間を要する。

しかし、それでさえも参加者には新鮮なようで、「またとない経験ができた」「新たな自分に出会えた」と誰もがおだやかな表情で感想を述べている。

「楽しむ」だけでは終わらない

しかしこのスモウラン。すべての人が娯楽のためだけに参加しているのかといえばそうではない。

実はこれは、れっきとしたチャリティーイベントのため、それを目的に参加している人も多いのだ。
チャリティーを目的としたマラソン大会は数あれど、なかなか人が集まらないのが現状。さらに、開催費用もかさむため、チャリティーを目的にしつつも赤字になってしまう場合もある。

そこで主催者が目を付けたのがなにかインパクトのあるものを身に着けて走れないかということ。それが「相撲」の姿だったのだ。

ちょうどその頃、日本の相撲がCMで使われていたりしたそうで、相撲はイギリスの人にとって興味深い存在になっていた。そこで相撲姿になってみてはどうかと考えたのだ。

参加者は39ポンド(約5200円)の参加費を支払うのだが、それで楽しい経験ができればいいと例年多くの応募がある。
この費用は政府と一緒になってアフリカの教育を改善しようとする機関『Link Community Development』に全額寄付され、学校に行きたくても行けない地域の子どもたちに学ぶ場を与え続けている。

「スモウ」がもたらした「慈善」への意欲

Photo by Mitchell Cipriano from Flickr

寄付金となる参加費を払ってこのスモウランに参加をするわけであるが、このスモウランのすごいところはこれをきっかけに参加者自らも募金活動に意欲的になるところである。

参加費を支払うのはもちろんだが、そのほかにも、家族や友人に寄付を募り、当日は多くの寄付金が持ち寄られるそうだ。また完走した暁には、それをたたえて本人も、またその仲間たちもさらなる寄付をするという。

残念ながら、今のところ日本で開催される予定はないそうだが、スモウランの他にもインパクトのある恰好で街中を走り抜けるチャリティーイベントのアイデアは考察中なんだとか。

遠い国で日本の伝統スポーツがまた違う国の教育を支えているとは、日本人としてとても誇らしく感じてしまう。

Writer: Asuka Yoshida

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