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開幕。「さとり起業家」戦国時代

TECH

数年前までは「なくて当たり前」から「生活必需品」へ。

そんなサービスをつくりあげようと、めまぐるしい失敗と挑戦を繰り返し急成長を遂げるスタートアップが世界では今「1日に137,000社も誕生している」という。

そんな「ベンチャー企業戦国時代」の今、この波から完全に取り残されてしまった国がある。

その国とは、日本。

「日本の起業のしやすさランキング」は世界120位。
シンガポール3位、米国20位、韓国34位等と比較して、遥かに下位の「起業後進国」の地位に甘んじてしまっているそうなのだ。

そんな日本のスタートアップ文化にカツを入れようと、先日北欧フィンランドから「とんでもない“刺客”」が訪れたようだ・・・!

日本に喝っ!世界一ホットな「スタートアップフェス」

「スタートアップはカッコいい」

そんなイメージを日本に輸入すべく先日4月24日、北欧フィンランドから突如殴り込みをかけてきたスタートアップの祭典『Slush Asia(スラッシュ・アジア)』は、日本人が想像する「ただの“ビジネス講演会”」とは似ても似つかない。

ロックフェスと見紛うほどのド派手なレーザー演出。ナイトクラブさながらの大音量の音楽。熱狂するオーディエンス。

“一流アーティストのライブ会場さながら”の異様な雰囲気の中、世界各国から集められたスタートアップCEOやオピニオンリーダーによるスピーチ、さらには厳選されたスタートアップによるピッチ(プレゼン)が行われるのだ。

7年前のフィンランドは、現在の日本?

そんな前代未聞のスタートアップの祭典、Slush Asiaが生まれたのは7年前のフィンランド。

当時のフィンランドでは若者の起業に対する意識は低く、その一方で国を代表する大企業のノキアが傾きはじめ、重苦しい雰囲気で覆われていたそうだ。

そんな状況を打破すべく、若手起業家のためのイベントとして、起業家、学生、投資家が集まって新しいコンセプトのもと始まったのがSlush Asiaなのだそうだが、よくよく考えてみるとこの当時のフィンランドは日本の現状と酷似している。

世界でも有数の「起業後進国」となり他先進国と比較した際の「年間開業率」は半分にも満たない日本だが、その一方で、かつて世界を席巻した日本ブランドは外国勢に押され気味だ。

「起業家意識が低い若者が多く、大企業も疲弊し始めている」日本は、7年前の状況から起死回生し今やシリコンバレーに追いつく勢いで急成長を遂げるフィンランドを盛り上げたSlush Asiaから、学ぶべきことは多いのかもしれない。

「進化系ロックフェス」で発見!日本経済の救世主

日本がSlush Asiaから学ぶべきこと。

それはロックフェスさながらにオーディエンスを魅了し熱狂させる、スピーカーが持つ「越境力」にあるのではないかと思う。

「『最初からグローバル』を当たり前にしたい」という本イベントの目的に沿って、スピーカーは全て英語でのスピーチを行うのだが、ここでいう「越境力」とは単に英語が話せる話せないという次元の話ではない。

彼らは実に、国境や文化だけでなく「自分の専門分野や知識や仕事領域をも越境していく力」を持っているのだ。

新リーダーには「越境力」が必要だ!

たとえば、スピーカーの一人である福原志保さん。

彼女の肩書きは、アーティスト兼バイオデザイナー兼バイオハッカー兼スタートアップCEO兼ハーバード大学大学院客員研究員だ。

そんな恐ろしく多くの肩書きを持つ彼女は「アイディアを発明し、それを自分で形作り、ビジネス化し、社会に対して問題提起し、社会を変える」

という、今まで何千人もの社員を抱える大企業ができなかったことを、たった一人でやってのけてしまうのだ。

アート⇔ビジネス。世界⇔ローカル。文系⇔理系。

相反する領域をいとも簡単に越境していくこのような能力こそが、今後の日本経済の、いや世界経済の救世主ともなる人に必要とされているのかもしれない!

開幕。「さとり起業家」戦国時代

現代の若者はよく「無気力な“さとり世代”」などと揶揄されることが多いが、ジャーナリスト田原総一郎さんによると、起業後進国に見える日本でも実はそのような「既存のものに反発せず期待しない世代」が、起業家として台頭しはじめているそうだ。

「既存のものに期待しても無駄だから、自分たちでやるしかない」と、おとなたちをハナから相手にせず反骨精神をむき出しにせず、自ら道を切り拓こうとする。

そんな「控えめで目立っていなかった“さとり起業家”」のためであるかのようなSlush Asiaは、間違いなく今後の若者の「起業ブーム」を盛り上げていくことになりそうだ。

今あるものに対抗するのではなく、より自由で柔軟な発想で国や文化や領域をしなやかに越境し変革していくことができる「さとり起業家」は、新リーダーに必要な要素を全て兼ね備えている。

「大企業で一生安泰」を約束されていたハズの中年社員の皆さんは、心して備えるべきなのかもしれない。

この、「さとり起業家」戦国時代の開幕に。

Writer: Yuka Takahashi

from BeInspired!

 
 

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