HEAPSmedia

最高のお仕置きは、「祝っちゃう?」

MOVEMENT

Photo by Jimmy Cardosi from flickr

世の中には「○○人来場達成記念」など、さまざまな記念セレモニーが行われている。
オランダのスーパーもある意味その一種だ。ただ、それに選ばれた人は嬉しそうではないが……。

記念すべき「1万人目」

オランダにあるスーパー『HEMA』は、今日がちょうど「○○1万人」達成に差し掛かるであろう日。その特別な日に相応しく、別室では1万人目となる人を見逃さぬようカメラで出入り口付近を観察していた。

画面に釘付けになること数十分。ついにその記念すべき人を発見したのだ。
狙った獲物を捕らえるかのように、彼女のもとに駆けつけ、スタッフが掛けた言葉とは、

「万引き犯、1万人目おめでとうございます!」

「主役」には最大の祝福が「当たり前」

この予期せぬ事態に驚いたのは万引き犯。思いがけない祝福に恥ずかしくてたまらないようだ。

しかし、相手は犯人だ。問い詰められることに慣れているのか犯行は一貫して否定した。しかし、何も盗んでいないとアピールする犯人の抵抗もむなしく、スタッフたちは「そうだよね、うんうん、何も盗っていないよね」と言いつつもパーティーの準備を始めだしたのだ。

記念すべき日にお馴染みのあのパーティーハットを無理やり被せ、ケーキやシャンパンまで運ばれてきた。
居ても立っても居られず逃げ出したくなる犯人だが、時すでに遅し。盛り上がり出したスタッフたちのお祭りムードは止まらない。

カメラに向かって「笑って笑って!」と、ポーズをとるように仕向けられたりしているのだ。
それを振り切ってお店を後にする犯人だが、防犯ブザーが鳴りやまないところを見ると、やはり間違いなく万引き犯だったのだろう。
ただし、この犯人が二度と万引きをしないであろうことは確信できるが……。

「祝福」は最高の「策」

Photo by Antti Miettinen from flickr

実はこのお店は、年間約5億ユーロ(約6億円)もの万引き被害に遭っていたそうだ。それをなんとかして止めたいが、それでもお客さんを相手にしているという商売柄、お客さんの機嫌を損ねるようなことはしたくない。

そこで考えたられた策が「もう一層のこと、祝っちゃえばいいんじゃない?」というアイデアだった。このお店には「もし万引き犯を見つけたら、私たちは警察に通報します。ほぼ」という意味深な忠告も張られている。

こんな風に祝われるくらいなら、警察に捕まえられたほうがまだマシと思う人もいるかもしれない。人間、誰しも善意の心は持ち合わせているはずである。そこから外れてしまったとき、責めるのではなく、あえてその善意に善意の心で立ち向かって来られたら、かえって心苦しくなってしまうものなのだ。

このようにして、犯人は、もう逃れる手はなくなってしまったのであろう。このお店から万引きの被害が激減したことは言うまでもない。

Writer: Asuka Yoshida

 
 
 
 

この記事が気にいったら、いいね!しよう
HEAPSmediaの最新情報をお届けします!

TAG


アプリで、HEAPSmediaを楽しむ。

どこでもいつでもサクサク快適に“遊び”が見つかる。

HEPASmedia

DOWNLOAD NOW!

アプリ画面

PAGE TOP