HEAPSmedia

全米の「アジア人女性」が無視できなかった「1本の自虐動画」

MOVEMENT

「日本人は礼儀正しい」

「日本人はノーって言えない」

「日本人女性は簡単」

「日本人男性はシャイ」

これらは海外から見た日本のステレオタイプだ。

「教育」や「文化」の影響で、一定の傾向があるにしても、これらが全ての日本人に当てはまるわけがないのは周知の事実。

人種や性別、階級などで勝手に人を決めつける「ステレオタイプ」は、立派な差別への第一歩である。

そんな第一歩を踏ませないために立ち上がった2人組の少女がアメリカに存在する。

立ち上がったのは、超エッジーな女の子2人組!

2015年の冬。

全米のアジア人の女の子が無視できない「一本の動画」がyoutubeに上がった。

投稿者はアジア系アメリカ人の女の子二人組、Olivia ParkとEsther Fan。

美大でグラフィックデザインを勉強する彼女たちは、自分と母親の関係と極めて個人的な内容を、動画でアーティスティックに表現、インターネットで共有した。

「待って、あんたまた太ったでしょ」

「自分のこと白人だとでも思ってるの?」

反響はすごかった。

全米中のアジア系アメリカ人の若者が共感した。

これを受けて、ParkとFanはビデオ制作の続行を決意。

アジア人によるアジア人のためのムーブメント「Sad Asian Girls Club」が始まった。

SAD ASIAN GIRLS CLUBは西洋社会に住むアジア系アメリカ人の二人組である。人種差別というテーマの中でアジア人として消極的になることや、沈黙でいる文化を破壊し、アートの中に様々なアジア人のタイプや背景を含めることでメディアの中での露出を増やすことを目的としてる。

SAD ASIAN GIRLS CLUB

影の薄いマイノリティ「アジア系」

多くのアジア系アメリカ人が反応したのは驚きではない。

なぜなら移民大国アメリカで、圧倒的にメディアの中での露出が足りていないのが「アジア系移民」なのだから。

2008年以降、米国内の移民の「40%」をも占めているにも関わらず、他の少数派グループに比べてもその存在感は極めて低い。

米国にいるアジア人のステレオタイプとして1番よく言われているのが「Model Minority: 理想的な少数派」。

一見、悪いことではないようにも聞こえるので差別が指摘されにくい。

SAD ASIAN GIRLS CLUBでもそれをテーマにした動画がある。

この動画では、ステレオタイプに勝手に押し込まれたことで、精神的に参ってしまったアジア人の女の子たちの話が聞ける。

日本人にも必要な「ステレオタイプ」を押しのける勇気

日本の移民の数はここ10年で約2.6倍、海外からの旅行者は3倍。

さらに少子化が進み、これからは外国人労働者を積極的に迎え入れることになるだろうと予想される日本。

国内でも今後様々な文化と触れることになり、多文化主義へと移り変わっていくのは楽しみなのと同時に、多文化国家が抱える問題は他人事ではなくなる。

これまで単一国家として、ヨーロッパやアメリカに比べ、日常的に文化の違いを感じる機会が少なかった日本人にとって、日本にくる異文化の人とどう公平な関係を築くかが課題となってくる。

SAD ASIAN GIRLS CLUBの勇気ある姿勢を見習い、私たちも人種・性別の平等を信じ、行動に移していくべきではないだろうか。

*この記事はBe iNSPiRED Magazineに2016年8月に掲載されたものです。

Writer: Noemi Minami

from BeInspired!

 

 
 

 

この記事が気にいったら、いいね!しよう
HEAPSmediaの最新情報をお届けします!

TAG


アプリで、HEAPSmediaを楽しむ。

どこでもいつでもサクサク快適に“遊び”が見つかる。

HEPASmedia

DOWNLOAD NOW!

アプリ画面

PAGE TOP