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写真家ロッディの創り出す万華鏡のような世界

ART



南アフリカのグラハムスタウンでデジタル写真家ロッディ フォックスの写真展が行われた。

彼の写真展に一歩入り、その不思議な雰囲気に飲み込まれる。

万華鏡を思わせる均整のとれたシンメトリー(左右の釣り合い)のパターンが、目の前に広がる。

シンメトリーが魅せる独創的な世界

ロッディ フォックスの作品は共通して、自然がモチーフとなっている。それもただの自然の写真ではなく、撮った写真を一部分のようにして、デジタル加工で万華鏡のようなパターンを作ってゆき、均整のとれたシンメトリーを織り成すという写真だ。

一枚の断片的な写真を組み合わせて表現される彼のアートの世界。その世界はなんとも不思議な雰囲気を出し、見る者を惹き込んでゆく。

ロッディ フォックス

写真家の彼は、大学の地理学の教授でもある。南アフリカのグラムスタウンの大学で地理を教える傍ら、一年に6週間だけスウェーデンの大学でも講義をしている。

“僕は地理の教授をやっている。そして写真家だ。この二つの職業は一見全く違うものに見える。でも地理学というのは地球上の山川、地形、気候のこと。私が撮っている写真も自然なんだ。本当におもしろいけど、僕としては同じようなことなんだ。”

関係なさそうなその二つの職業は「自然」というもので繋がれており、彼の作品を見ると、彼が地理学者であることがわかるような気がする。

たった一枚の何でもない写真から作り出される世界

彼の作品は一枚の写真を使い、それを反転させたり、角度を変えたりして組み合わせて一つの世界を作り上げていく。

“一つの写真を全体の一部だとして、何かを作り上げてゆくのさ。そうすると何か他のものがそこに現れる。

そしてその写真を見て抱くイメージは見る者によって違うのさ。”

ここに一枚のよく晴れた青空と枯れたユーカリの木の写真がある。

“ほとんどの場合は、写真を撮る時にすでに作り出すシンメトリーな作品のイメージが頭の中にある。風景の中に素材がたくさんあるんだ。僕は自然をそういう風に見ているんだよ。”

こちらが彼が加工した後の写真。これは一枚の写真を複製し、反転させて作ったとてもシンプルな作品。一枚目はただの木の写真であるが、二枚目はそこが何か聖なる場所の入り口であるような、そんな雰囲気さえ漂わせる。全く違う写真である。

新しい風景を創り出す、という地理学者的発想

“これはランドスケープ(風景)なんだよ。地理そのものさ。そして今僕がやっていることは、情熱を込めて新しい風景を自分の手で作り出していっていることなんだ。”

地理学者の彼はそう語る。

彼の作り出す新しいランドスケープ。それは時にミステリアスで、時にスピリチュアルであり、時に生き物のようであり、時に何かの建物のようでもある。

観覧者はその不思議な光景に目を奪われ、しばらくその世界に浸ってしまう。

南アフリカやスウェーデンを拠点に写真活動を行う彼。どちらも自然の美しい国だ。

写真に映った自然を組み合わせて、彼独特のシンメトリーの世界を作っていくロッディ フォックスの今後の作品に期待が高まる。

参考サイト

Writer: バンベニ桃 

 
 
 
 

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