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夢を諦めるのは…「今からでも遅くない」って?!

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Photo by Rika Higashi

ポートランド発「リサイクルド・サッドネス」

Photo by Rika Higashi

アメリカ人のステレオタイプに、「ポジティブ・シンキングを信条とする」イメージってあると思う。

実際、学校や会社、はたまた「コストコ」のポスター売り場なんかでも、美しい写真に「チームワーク」「リーダーシップ」といった単語や「夢を追いかけるのに遅すぎることはない」や「死にそうになるほど辛いことも、乗り越えれば、あなたをずっと強くする」といったスローガンが添えられたポスターが、額装されていたりする。

ところが、ここポートランドでは、そんな「いい感じ」に意識の高い標語を書き換えて、格安中古品店に売られた絵や刺繍の上にレタリングしてしまう「リサイクルド・サッドネス」プロジェクトが、密かに進行している。首謀者は、タイラー・スペンサー氏とロブ・キャンプベル氏の二人組だ。

続くのは、斜め上のフレーズ

Photo by Rika Higashi

「夢を諦めるのは、今からでも遅くない(It’s Never Too Late to Give Up On Your Dreams)」

「殺されない程度のことは、おそらく、あなたを殺すべきだった(Whatever Doesn’t Kill You Probably Should Have)」

「何も怖れることはない。失敗と、恥を掻くことと、孤独と死ぬこと以外には(You Have Nothing to Fear but Failure, Shame, Loneliness & Death)」

「そこでもう少し頑張ってみて。別の選択肢は、同じくらい無理そうだから(Hang In There. Because Your Alternatives Are Equally Hopeless)」

きれいなイメージの上に、もっともらしく丁寧にレタリングされた彼らの標語。

どれも予想外の言葉が続き、ギョッとさせられると同時に、ニヤリと笑わされる。これらの言葉を贈りたい相手の顔も浮かぶかもしれない。

彼らが、プロジェクトを始めた理由とは

Photo by #RecycledSadness

ハンドレタリングを使ったアートシリーズを制作したいと考えていたデザイナーのスペンサー氏。
でも、ハンドレタリングで描かれた作品は、「いい感じ」にポジティブな、どこかで聞いたことのあるワードばかり。そして、その励ましの作品たちは、特にその意味を考えられることもなく、消費されている。

そこで、そんな標語を一捻りして、作品を見た人が、ちょっと立ち止まって考えて、できれば「バカだな」と笑ってくれるものを作りたい、と「リサイクルド・サッドネス」プロジェクトを始動。

まずは、レタリングするフレーズを友人のキャンプベル氏と共にブレスト。「俺たち、普通にポジティブだけどね」と言いつつも、なかなかのネガティブ&ダークで、ある意味苦い真実をストレートに告げる新しい標語を、大いに楽しみながら生み出した。

そして、その言葉を引き立てる絵画や刺繍を非営利リサイクル・ショップにて発掘。キャンプベル氏は、「画家としては成功できなかったであろう人の絵画に、俺たちの『夢を諦めるのに、遅いことはない』の文字を乗せるなんて、さらにツイストが効いていると思わない?」と問いかける。

彼らの狙い通り、ドキリと立ち止まらされる風刺の効いた言葉たち。耳に良い正論を振りかざす前に、その意味や、それが本当に自分の言いたいことなのか、考えてみてもいいかもしれない。

SadCo Incorporated

Writer: Rika Higashi

 

 

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