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子供みたいに遊ぼう!オトナのためのカーレース

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ポートランドといえば、近年、日本でもおしゃれな街として知名度上昇中の街。エコでグルメでクラフトが盛んで、「キンフォーク」誌なんかに代表される丁寧な暮らしのメッカとして憧れる人も増えているとか。

でも、実はポートランドは「変人の街」としても有名なところ。街のスローガンからして、「ポートランドはずっと変な町でいよう(“Keep Portland Weird”)」。TV番組「ポートランディア」を挙げるまでもなく、知れば知るほど、奇妙な街だったりする。そんな「変人の街」の夏の風物詩が、「アダルト・ソープボックス・ダービー」。いい歳したオトナが本気でおバカを楽しむイベントだ。

「大きくなりすぎた子供たち」集合!

ソープボックス・ダービーとは、エンジン無しの手作り自動車で、坂道を下るカーレースのこと。 70年以上続く米国オハイオ州の「オールアメリカン・ソープボックス・ダービー国際大会」には、日本代表を含め、世界からも参加者が集まるアメリカでは比較的ポピュラーな競技。

通常は、親が中心となって家族で車を組み立て、子供が運転手になって競技に参加する形で、「親子のふれあい」とか「自分への挑戦」とかを学べる王道感たっぷりのファミリーイベントだ。ところがポートランド版は、参加資格21歳以上。大人たちが、自分たちの趣味丸出しの車を異様な情熱で作りあげ、自らも仮装して車に乗り込み斜面を下るというイベントなのだ。

マウント・テイバー公園に集まる観客も、子連れで来たって、ビール片手に「あいつらバカだね〜」「来年、出ちゃう?」なんて言いながら、親子の感動ドラマとは遠〜いところで楽しむのである。

タイム狙いばかりじゃない、ゆるレース

このPDXアダルト・ソープボックス・ダービーに参加できる車の規定は、車輪が3つ以上あること、安全のためホーンとブレーキが装備されていること、坂の上で車を押した後は重力のみで動くこと、車に乗り込めるのは3人まで、予算は$500以内、など。敵チームの攻撃に水鉄砲や水風船の使用も可能。

最短タイムを出す以外に「誰よりも野心的でユニーク」なチームも表彰されることからか、スピード以上にコンセプトを重視したデザインが多い。これまでにも、巨大ホットドッグやお風呂、フラミンゴ、ジョニー・デップ&ベニチオ・デル・トロ主演の映画「ラスベガスをやっつけろ」のキャデラック、レゴで作られた車など、様々なレーシングカーが参加し、観客を沸かせてきた。

このレースが始まったのは、1997年。来年は20周年を迎える。イベントの入場料は不要。地元のスポンサーと100名以上のボランティアで運営されているコミュニティイベントなのだ。

このレースに勝ったって、大金が手に入るわけでも、観客に「すてき〜♡」と言われることもほぼ確実にないのだが、毎年40チームほどが参加しているらしい。しかもチーム構成員の一人は、ボランティアとしてその日イベント運営に関わることが義務付けられているというのだ。

やっぱりこの街には、周りに笑われようと自分を解放したい!いや、むしろ周りにも笑ってもらって、笑顔が増えることが嬉しい!とかいう変わり者が多いのであろう。 彼らから学ぶことは多いかもしれない。

Portland’s PDX Adult Soapbox Derby

Writer: Rika Higashi 

 
 
 
 

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