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食通パリジェンヌの第三の選択肢は、「日本食」

CULTURE

Photo by Orin Zebest from Flickr

和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、世界的なブームを巻き起こしている日本の食文化。そして今回、日本食文化が目指した先は食の都「フランス」であった。

「パリジェンヌ」を魅了する「EKIBEN」

フランスの主要駅のひとつであるパリのリヨン駅に長い行列。その先にあるものは新作ブランドの展示品?それとも有名人?実はこの列の正体は「EKIBEN(駅弁)」だった。

JR東日本は、このたび日本レストランエンタプライズと協力し、日本の駅弁を海外にも広めるべく、駅弁売店をオープンさせた。評判は上々で販売している1日540食の弁当は夕方には完売。オープンは3月1日から2ヶ月間だったが、なんと1ヶ月も延長された。

日本の「おもてなし」とフランス人に合わせた味付けを「融合」

商品は「おにぎり弁当(約1,000円)」や、地元フランスのシャロレー牛をすき焼き風にした「パリ・リヨン弁当(約2,000円)」などの5種。

購入時は、お辞儀をし、袋を手渡しするといった日本人流のおもてなしも健在だ。

しかし味は、フランス流に少々アレンジ。日本人は味の濃いおかずの後に白米を口に入れ、その濃さを中和しつつ食べる習慣があるが、フランス人はおかずとご飯を合わせて食べる習慣がない。

そのため米は味付きの炊き込みご飯やふりかけで味を加えるなど、彼らの好みに合うよう工夫を凝らした。

実はすでに認知されていた日本食

Photo by Neil Conway from Flickr

しかし、この駅弁がいきなりフランスの食文化の扉を叩いたわけではない。

和食はじわじわとフランス人に受け入れられていて、ここ数年で日本食レストランの数は急増している。

また、すでにフランスでも日本のお弁当文化は注目を集め、フランスの辞書に「BENTO」という言葉が登場していたり、雑誌の『ELLE』が特集を組んでいたりするほど。特にパリでは、お弁当箱が買えるショップも増えつつある。

「食の都」に立ち向かった「EKIBEN」

Photo by Joe Newman from Flickr

実はフランスの電車は、日本でいう新幹線だけではなく地方の電車でもほぼ飲食可能。ご丁寧にゴミ箱と小さなテーブルまで各座席に設置されている。

にも関わらず、今まで駅弁が販売されなかったのは、ランチはテーブルで味わうフルコースか、片手で食べられるサンドイッチのどちらかであったからだ。

しかし、駅弁文化を知った今、パリジェンヌを発端に健康志向の高いフランスの人々の暮らしに第三の選択肢が根付いていくかもしれない。

そしたら次は、エコ思考の高い彼らに対し「マイ箸」を持つことがトレンドになってくるかもしれない。「食の都」に立ち向かった「駅弁」という勇者の姿から今後も目が離せない。

Writer: Asuka Yoshida

 
 

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