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パリでキャンプ!?病院跡地に誕生した都会のオアシス

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Photo by Hostel World

過去記事『「廃墟」から生まれるパリの新たな文化』でもご紹介したように、パリには廃墟や跡地をリノベーションして現代に蘇らせる施設が増えている。

なかでも、ヨーロッパ最大規模の敷地面積4ヘクタール(東京ドームは4.7ヘクタール)もあるパリの南14区の病院跡地に誕生したのが「Les Grands Voisins(レ・グラン・ヴォワサン)」。

3つの非営利団体が指揮を執り、“ユートピア村”の愛称で親しまれている

老若男女問わずコミュニティの繋がりを強く

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敷地内にはレストランやカフェ、旅行者の宿泊施設、イベント会場、オフィス、アトリエのほかに、住宅問題で住居を持てない人や医療を受けられない人、約600人に住居を整え社会復帰の支援も行っている

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施設で働く者の入居スペースもあり、入居者と地域住民を繋げるイベントとして今夏は裁縫教室やバーベキュー、菜園、サーカス上演、ロシア式サウナなど派手さとは無縁のアットホームな内容が多い。

新しい物好きの若者だけでなく、子供から老人まで地域ぐるみで関わりを持つことを目的とし、地域社会のつながりを築いている

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サニタリー施設には1泊22ユーロ〜の簡易テントや1泊8ユーロ〜のハンモックなど、パリ唯一のキャンプサイトもある。

緑が生い茂る一角は、大都会パリ市内とは思えぬ風景が広がり、まさに都会のオアシスを体現したような場所。
おそらくパリ市内では最安値の宿泊地のこのキャンプサイトは10月まで。

強く結ばれる絆

Photo by Hostel World

17世紀に修練院として生まれ、20世紀初頭は孤児院、のちに産婦人科小児科病院となったが、2014年にその役目を終えた。2017年夏からは新しい住宅地として再開発が予定されており、Les Grands Voisinsは工事着工までの一時的に有効利用するプロジェクトとして発足。

施設を開放してから約1年と短いが、ここで生まれた地域住人同士や旅行客、施設職員や住宅問題を抱える人々との絆は強く結ばれている。再開発が進む住宅地となった後も、いくつかの建物や施設は残し、イベント企画などは続行される予定だ。

インターネットやSNSの登場により人間関係は希薄になっていると言われるが、人間の心の根本の部分は変わらないのだろう。同じエリア内に住み頻繁に顔を合わせる者同士、喜びや楽しみ時には苦しみも共有しながらコミュニティを作り、そこで築く人間関係の中で存在意義や幸せを感じられる。やはり人は人を求め、一人では生きていくことができないことを教えてくれているようだ。

Writer: ELIE INOUE

 
 
 
 

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