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「折り紙を制す」ものは「世界を制す」

CULTURE

photo by Lillian Vasquez from Flickr

小さい頃に遊んでいた折り紙。当時何気なく折っていた人も多いと思うが、これは、世界が喉から手が出るほど必要な技術であった。

折り紙で彩られた「観光地」

フランス・コルシカ島のお城やイタリア・シチリア島のビーチ、ギリシャの古代オリンピック会場に彩られた装飾の数々。実はこれ、よく見ると「折り紙」なのだ。

この作品を見出したのはフランスで活動するアーティスト、マドモアゼル・モーリス。彼女は日本に住んでいた経験があり、その時に出会った折り紙の繊細さに感動を覚えたという。

そして、これをうまく海外のものとコラボできないかと考えた末、日本の代表的な折り紙を世界各国の有名地に装飾しようと試みたのだ。彼女は作品を通して国境を越えて折り紙で「国を繋ぐ」ことができればと思ったそうだ。

もはや「遊び」では片づけられない

photo by Ryan Wick from Flickr

折り紙の存在感が発揮されているのは「芸術面」だけではない。「機械工学」という技術面でも折り紙は大活躍している。米国ユタ州にあるブリガムヤング大学には、折り紙を使って数式を導き、新しい技術を研究しているチームがある。

彼らによると、折り紙を折ることによって物事を立体的に捉えることができるため、それを利用して技術の世界に大きく貢献できるそうだ。

現在では、望遠鏡やエアバックなどにその技術が採用されているという。また、折り紙技術に従い素人には到底理解できない難しい数式をクリアしていくと、将来的には、アンテナやソーラーセイル、さらには小惑星を捕まえるためのネットにも利用できるという。

私たちにとっては小さい頃の遊び道具だったものの一つが、どうやら世界を変えようとしているらしい。

誇り高き日本の「技術」

photo by Fidel Ramos from Flickr

日本で折り紙が一般市民の間にも広まったのは江戸時代。

この頃、やっと和紙が比較的安価で手に入るようになり、遊戯的なものというよりも、感謝の気持ちを示す礼法の時に使用されるものとして庶民に認知されていた。そんな歴史がある折り紙であるが、今ではそれを折ることができない子どもも増えているという。

確かに、スマホでできてしまうゲームなど遊びの選択肢が増え、時代が変わっていったので無理はない。

しかし、その折り紙がアートとなって、人々の心に届いたり、技術革命を起こそうとしたりしている。私たちも、もう一度「折り紙を制して」彼らの仲間入りを果たしたい。

Writer: Asuka Yoshida

 
 
 
 

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