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メディアアートの元祖!?ナムジュン・パイク展

ART

X氏のハート/ 1976-82 / キャンバスに エナメル・ペイント/ 66×41.4cm

テレビが新しいメディアだった時代に

1963年、日本でカラーのテレビ放送が始まったばかりの頃。

ナムジュン・パイクはテレビを使ったアート作品を発表する。初の個展である『音楽の展覧会-エレクトロニック・テレビジョン』にて、13台ものテレビを色調や写り方を各々チューニングし、映像を流したのだ。

発信者と受信者の関係性を考えさせるような作品は世界に衝撃を与えた。その後、彼はTVをモチーフとした作品を中心として世界中で知られるようになる。

現在、私たちが様々な場所で目にすることのできる映像を用いたアート作品の潮流を作ったとも言われ、「ビデオアートの父」と称されることもある。

ボイス/ 1988 / コヨーテの剥製、帽子、そり、木片、モニター 11台、TVキャビネット10台、映像1チャンネル、 再生機1台/ 150×270×70cm

ビデオアートだけでない、彼の側面

ナムジュン・パイクは東京大学文学部美学美術史学科を卒業。在学中は「アーノルト・シェーンベルク」を研究し、現代音楽の研究というバックグラウンドを持つ。

後にジョン・ケージと親交を深め、彼に捧げる作品を制作、また、坂本龍一と共に制作した映像作品を発表したり、チェロ奏者とのパフォーマンスなど、音楽は常に彼の表現の中で重要な存在であった。

また、シルクスクリーンや、ペインティングなどの作品もあり、表現の領域は幅広く、そして多作だ。

フルクサスバス/ 1978 / 紙にクレヨン、サインペン/ 29×20.5cm

ワタリウム美術館のキュレーションで明らかになる全貌

ニュー・キャンドル/ 1993 /ろうそく、ろうそく立て、カメラ1台、ビデオプロジェクター 4台/ 500×310cm

日本の技術者である阿部修也と動く立体作品「ロボットK-456」を制作したり、ビデオアーティストの久保田成子と結婚し生涯を共にするなど、日本ともゆかりの深いナムジュン・パイク。

中でも、ワタリウム美術館は、その前身のギャラリー時代(「ギャルリー・ワタリ」)からナムジュン・パイクの個展を開催するなど、彼を重要なアーティストとして着目し、交流を深めてきた。

そして、この7月から来年頭まで大規模なナムジュン・パイク回顧展を行う。ビデオアートのみならず、ペインティングやドローイングを含め、約230点もの作品を展示し、彼の人間性や思想を明らかにする試みだ。

今年10月までの前半期間で1956年から1989年までの作品が、その後、来年頭までの後半期間で1990年からの作品が展示される。

現代アートに多大なインパクトを与えたアーティストの全貌を知れるチャンスだ。

「ケージの森/森の啓示」(1993) 撮影:岡倉禎志

[展覧会名] 没後10年 ナムジュン・パイク展 2020年 笑っているのは誰?+?=??

[会期] 前半: 2016年7月17日[日]─2016年10月10日[月・祝]
後半: 2016年10月15日[日]─ 2017年1月29日[月・祝]

[休館日]月曜日(7/18, 9/19, 10/10, 12/5・12・19・26, 1/9は開館, 10/11~10/14と12/31~1/3 は休館)

[開館時間]11:00 ─19:00(毎週水曜日は21時まで延長)

[入館料]大人1,000円 / 学生(25歳以下) 800円 ※ 前半のチケットの提示で、後半のチケットが300円割引になります。 ※ 各割引の併用はできません。

[会場] ワタリウム美術館(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel:03-3402-3001)
ワタリウム美術館Webサイトはこちら

Writer: Awako Hori

 
 
 
 

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