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「吸い殻」という清き「一票」

MOVEMENT

Photo by Brittany Bychkowski from Flickr

街中の清掃に毎年多額の費用をつぎ込むイギリス。

しかし、デザイン広告やテレビCMを打ち、どんなに政府が呼びかけてもタバコのポイ捨てだけは一向に減らなかったという。

このポイ捨てを止めるためには何をすればいいのか。

その答えは、吸い殻に「価値」を持たせるアイデアであった。

「吸い殻」だらけのイギリスの街

Photo by anw from Flickr

街中に溢れるタバコのポイ捨て。
この行為に頭を悩ませていたイギリスだ。

毎年イギリスでは、約1,500億円もの費用をかけて道路の清掃にあたっているが、この現状は一向に改善されなかった。

もちろん、ポイ捨てをやめさせるようデザイン広告やテレビでCMも流してみたが効果はなし。

そんなイギリスの街が、今、大きな変化を遂げようとしている。

「投票」は吸い殻で

地面に吸い殻が投げつけられるのであれば、「投げつけることを損」だと思わせればいい。

そう考えたのは、イギリスのNPO団体『Hubbub』である。

彼らが見つけた方法とは、吸い殻のゴミ入れを投票箱に見立てて、さまざまなジャンルのトピックスに対し吸い殻で投票をさせようというものだ。

彼らはその吸い殻自体に価値を持たせるアイデアをひらめいたのだ。

どうしても手に入れたい、「吸い殻」の「ゴミ」

とある日の投票のトピックスは「世界最高のプレイヤーはクリスティアーノ・ロナウド or リオネル・メッシ」という質問であった。

特にサッカー好きが多いこの国において、この話題は誰もが自分の意見を言わずにはいられない。

クリスティアーノ・ロナウドだと思う人は彼の名前が書かれた箱に吸い殻を入れ、リオネル・メッシだと思う人はそちらの箱に吸い殻を入れる。

ここまでくると、もう吸い殻はただのゴミではなく貴重な一票である。

喫煙者はもちろん、非喫煙者も道にポイ捨てされた貴重な一票を拾いそのゴミ箱……別名、投票箱に投函したのだ。

ちなみにこの結果はクリスティアーノ・ロナウドが勝利。

他にも人々の関心を誘う旬な話題を毎週提供している。

「エコ」という最高の「娯楽」

Photo by Quika Brockovich from Flickr

この投票箱の効果はすぐに表れ、あんなにも政府が手を焼いていたポイ捨て問題が一気に解決に向かったという。

結果的に多くの人がポイ捨てされたタバコの吸い殻を拾うようになったようだが、そのほとんどが「環境を守る」というよりも、「投票したい」「この企画を楽しみたい」という娯楽であったようだ。

しかし、この視点こそが大事なのかもしれない。

環境を守ろうと一生懸命になるより、娯楽がそのままエコにも繋がる試みこそが、長く続くことのできる最大のエコである。

Writer: Asuka Yoshida

 
 
 
 

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