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2040年の保育園 副担任はロボット先生?

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Photo by Pryere from Flickr

「保育園落ちた死ね」はなぜ生まれたのか?

深刻な労働力不足によって生まれたこの問題を解決するために立ち上がったのは人間ではなく「ロボット」だった。

「保育園落ちた死ね」はなぜ生まれたのか?

2016年2月、保育園に落ちた母親によって投稿された「保育園落ちた、日本死ね」というタイトルのブログがニュースを賑わせた。

ブログを見ていなくとも、この悲痛な叫びに行き場のない思いを抱いた人もいるのではないだろうか。
なぜ一見平和だと思えるこの国に、こんな言葉が生まれてしまったのか。

Photo by roberto volterra from Flickr

待機児童が生まれた原因には「保育士不足」という大きな問題がある。

いま、日本人の約26.8%が高齢者という少子高齢化をバックに、労働力が著しく低下している。
加えて保育士という仕事は「3K(きつい・汚い・給料が安い)」と比喩されるほど過酷だ。

先生って楽しそうでいいよね、というのは表の顔。
拘束時間が長いうえに賃金が安く、離職率が非常に高い。

負のスパイラルによってうまれるこの深刻な社会問題に、まさしく直面しているのが現状である。
そしていま、問題解決をするべく立ち上がったのは人間が作った「ロボット」だった。

労働力不足を補う救世主、あらわる

ユニファは世界初の園児見守り型ロボット「MEEBO」を開発し、保育士不足にアプローチしているITベンチャー企業だ。

MEEBOは身長約28センチ、体重は1キログラムと小型。
まるでマンガのキャラクターに出てきそうな、大きく愛らしい目とコロンとしたボディが特徴だ。

MEEBOはわずかな体調の変化を察知できる検温も、自然な笑顔をおさめる写真や動画の撮影も、一緒にダンスを踊ることだってできる。
さらには、地震速報の通知機能も備えているという。

不測の事態が起こる前に園児と保育士に危険を伝えることで、冷静な対応を促せるのだ。
保護者はスマートフォンアプリとMEEBOを連携して子どもの様子を逐一観察できるため、安心して保育園にあずけることができる。
ここまで聞くと、もはや一人前の先生と変わらないではないか。

ロボットはともだち

ユニファの土岐氏は育児とロボットの今後の見通しについて、「2040年の保育園ではロボットが副担任になる」という。
ロボットのサポートで、保育士という仕事がこれから夢と希望に満ちた楽しい仕事に変わるかもしれない。

しかしながら、いまだに世間ではロボットと聞くと、得体の知れないモノとして抵抗感を抱く人びとが多いのも事実だ。

だが、コミュニケーションをうまくとることでそういった既成観念も忘れさせてくれるのが、このMEEBOなのだ。

朝、保育園に到着したら「おはよう」というMEEBOの挨拶からはじまる。

好奇心が旺盛な子どもたちは、毎日MEEBOと触れ合い遊ぶことで、じわじわと愛情が芽生える。
自分たちと同じ目線で接することで、「ロボット」ではなく「ともだち」になるのだ。

仲間であり、ともだち、ときどき先生。
ネコ型、いや、この小さなヒト型ロボットは、見た目とはうらはらに大きな存在感を発している。

Photo by Emilie Ogez from Flickr

保育士不足によって起こった「保育園落ちた、日本死ね!」問題は、社会に対する人びとの不安を表面化させたものだった。

心に余裕がなくなり、人間の力では解決することが困難な課題が増え続けている。
作業要因としてではなく、コミュニケーションを楽しみながら「共存」する。
そのために小さなロボットたちは、いま日本各地で日々奮闘している。
手を取り合い感情や思いをロボットと共有する日も、そう遠くはない。

Writer: MIHO INOUE

 
 

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