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「お金はあなたの神なのか」人々に訴えかける超問題児アーティスト

MOVEMENT

Photo by Behance

「資本主義の闇」を憎み、反抗として高級ブランドばかりを狙い景観破壊を繰り返す超問題児グラフィティー・アーティストがフランスに存在する。
フランス政府とファッション業界が超手を焼いているその話題の覆面アーティストの名は “KIDULT”(キダルト)。

これまで彼の犠牲になったブランドは、国を問わず、エルメス、ルイ・ヴィトン、マーク・ジェイコブス、メゾン・マルジェラ、クリスチャン・ルブタン、A.P.C…. 多数に及ぶ。

そしてなんと今回、KIDULTが日本での犯行声明を出した。

ターゲットは原宿。

827日から48時間の中で決行されるそうだ。

日本でのプロジェクト「VISUAL RAPE」、本人作のティーザーがこちら。

※動画が見られない方はこちら

【詳細】

Photo by HYPEBEAST

WHO IS KIDULT?

Photo by VERBNYC

正体不明のKIDULT

彼のホームページに声明がこのように挙げられている。

私の声明は例外なく全ての者に向けられている。社会で何が起こっているのか見えるように、資本主義という昏睡状態にある者の目を開くのが私の目的だ。腐りきった世の中で私たちの声が聞こえるように、私はグラフィティーをメガフォンとして使う。自分だけが真実を知っていて、それを伝えようなんて思っていない。でも人々は私の苦労が分かるはずだ。同意してくれるはずだ。言葉を広め、スプレー缶を手にすれば、どこにいようと、エクスティングィッシャー(消す者・止める者)になれるのだ。

NY、パリ、東京、ロンドン、どこの街でも、カルチャーは私たちの者だ。

入隊せよ!

-KIDULT-

Photo by KIDULT
Photo by KIDULT
Photo by KIDULT

※動画が見られない方はこちら

彼の名前を分解してみると「KID+ADULT」。

英語圏では、大人なのに子供のままでいたい人のことを「Kidult」と呼んだりするらしい。

それに加え、マスクのせいなのか、声明文の雰囲気なのか、ちょっと中2病感が否めない彼だが、とても重要なメッセージを送っていることは間違いない。

そのメッセージとは「資本主義の闇」に反抗するということ。

私たちは毎日「世界にいる誰か」を殺している

Photo by KIDULT
Photo by
KIDULT

2016年、なんと人類は8月8日で地球1年分の資源を使い果たしたと発表されたが、

現実問題、今のように人々が消費を続ければ地球は近い将来滅びるだろう。

また、資本主義は格差、児童労働、ましてや戦争などあらゆる社会問題の原因となっている。

悲しいことに、そういったことに加担したくなくても、今日本社会で「普通に生きていれば」私たちも加害者なのだ。

それは、言うまでもなく、なにげなく買う服や日用品が、第三世界からの労働力の搾取によって成り立つ「資本主義の闇」の上にできたものだから。

あなたを壊す者を壊せ

Photo by KIDULT

では私たちはどうしたらいいのだろうか。

近頃、反資本主義、または資本主義が持続できないことを確信した人の中で、「ポスト資本主義社会」の提案が出されている。

以前、Be inspiredでも取り上げたオランダのベーシックインカム制度

これはまだ実験的段階ではあるが、政府が国民に対して「最低限の生活に必要な資金」を定期的に無条件で支給するシステムである。

人々が「お金を稼ぐこと」が目標ではなく「充実した毎日」を目的とするようにマインドシフトを仕向けたこのシステムは、非資本主義的である。

これからはどんどんこのように、変革に向けて考えていかなければならない。

Photo by Flickr

「資本主義の終焉」とは、もしかしたら実感がわかないかもしれない。

しかし、歴史の中で「常識」はいつも覆されてきた。

ソビエト連邦の革命家、レフ・トロツキーが資本主義の終焉には「世界同時革命」が必要だと論じたのは有名な話だ。

なぜなら共産主義体制では技術の革新がほとんど期待できず、結果資本主義社会にいずれ軍事力で負けることになるからだ。

共産主義になるかどうかは置いといたとして、変革は同時に起こらないとうまくいかないというのは事実である。

一部の人が資本主義から離れようとしても、貧富の差が広がるか、もしくはそもそも搾取する人がいる限り、「解放」は妨害されてしまう。

KIDULTやBanksyなどのゲリラアーティストは“アート”という武器を使って、このような人々が目を背けたい事実を社会に突き付け、変革を促しているのだろう。

地球が滅びる時、社会が崩壊する時、お金は助けてくれないだろうから。

 
※この記事はbe inspired!に2016年8月に掲載されたものです。

Edited:BeInspired!

from BeInspired!

 

 

 

 

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