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便器からスープ!?ちょっと変わったレストランの秘密

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Photo by ine wstyles from Flickr

インドネシアに一風変わったレストランが出現した。ジャワ島に開業した「ジャンバン・カフェ」だ。ジャンバンとはインドネシア語で「トイレ」という意味。

そう、ここはその名の通り、トイレをテーマにしたレストランなのだ。

便器に盛られたスープ

ここでは、来店したお客さんは便座に腰をかける。メニューは、ミートボールが入ったドロドロしたインドネシアの伝統的なスープと、原色のアルコールフリーカクテルのみ。それぞれが便器に盛られて出てくる。その便器を囲むように便座に座り、取り分けながら食す。

一見すると、不潔で誰もが好んでこのレストランに来たいとは思わないかもしれない。そのためか、席の側には万が一の時のために「ゲロ袋」も用意されている。

もちろん、食器となっている便器は清潔だし、食べ物も全て衛生管理が行き届いている。食べても身体に悪いこと全くない。

トイレは清潔だ!

ジャンバン・カフェのようにトイレをテーマにしたレストランは世界ではインドネシアが初めてではないらしい。他にも、台湾やロシアに存在するらしい。

ただ、このカフェの開業には隠された想いがあった。
オーナーのブディ・ラクソノさんは4月にレストランを開業した。現在は事前予約した少人数のグループのみを受け入れている。

ラクソノさんは、以前は地元の行政組織で働いていた、公衆衛生の専門家。インドネシアでは、貧困層がまだまだ多く、外で用を足す人の割合は世界的にも高い。「トイレを使う」という概念がない人も多い。外で用を足すことは、衛生上良くない上、病気の蔓延を引き起こす可能性も高い。

そこでラクソノさんは考えた。「トイレをテーマにしたレストランを開けば、トイレの大切さを分かってくれる人が増えるかもしれない」

レストランでは、お客さんたちとトイレについて語ったり、ビデオを観てもらったりしてトイレを使うことの大切さや意味を伝えている。そして、衛生的で清潔な食事を便器の食器で出す事で、トイレを清潔に保つことがどれほど大切かを広めている。

ラクソノさんは「多くのインドネシア人が、この時代に家にトイレを持っていないということ。それをこのカフェに来て思い出してほしい」と話す。

逆境にも負けず

Photo by Jose Javier Martin Espartosa from Flickr

ここを訪れたお客さんからは好評だ。27歳のムドカスさんは、「初めは汚いと感じたけど、食べているうちに好奇心が湧いてきた」と笑顔。他にも、「また来たい」との声は多い。

しかし、「出る杭は打たれる」というもの。やはり反対派の声もある。インドネシアはイスラム教徒が人口の大半を占める国。戒律が厳しいイスラム法に反するとの声は大きい。

そんな反対の声が多い中でも、清潔なトイレを使用する人が増えるよう、ラクソノさんの活動は続く。インドネシアに行く際には、一度足を運んでみては?

Writer: erica

 
 
 
 

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