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農園からやってきた!?新鮮な食材を届ける薬局

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Photo by TRUE ACTIVIST

患者に対して薬を処方する、という常識を打ち破った医者がアメリカのテキサス州にいる。

彼は薬の処方をする代わりに、あるものの処方を始めた。

「オーガニック」「エコ」「健康志向」

そんな、環境にも人にも優しいキーワードが飛び交うようになった。量よりも質のいいものを買い求める人が増えてきて、オーガニックな石鹸や生産元がわかる食材まで、その領域は広がるばかりだ。

健康にも環境にも優しい一石二鳥な選択をするということにつながるということで、オーガニックの製品や食材を選択するのは、もはやトレンドになりつつある。

このトレンドが医療業界にも影響を及ぼしているのをご存じだろうか。

アメリカのテキサス州に、一風変わった処方薬を提供している医者がいる。

彼のオーガニックな活動を紹介しよう。

 

より効果的な処方薬を

Photo by THE Hearty Soul

テキサス州ヒューストンで薬剤師として働くGarth Davis医師は、なんと野菜や果物の処方を始めたのだ。

それは、患者の健康を気に掛けるからこそのアイディアだった。

長年のキャリアから、特に高血圧や糖尿病には、生活習慣の改善が第一であることに気が付いた。

「健康的な食生活についての知識や、新鮮な野菜や果物を積極的に提供できるようにしたらどうだろうか」

そこで彼は、オーガニック食材を扱うRawfully Organicという非営利団体とタッグを組み、野菜や果物の処方を始めたのだ。

彼はもちろん、医者として一般的な薬の処方もする。一方で食材の処方を始めたのは、患者には病院に来て化学物質で治さなくてもいいような健康体になってほしい、との願いがあるからだろう。

 

「スペル間違ってますよ」

彼が始めた薬局の名前は「Farmacy」

薬局(pharmacy)で農園(farm)からのオーガニックな食材を届ける、というコンセプトからつけられた、遊び心のある名前だ。

「スペル間違ってますよ」とわざわざ言いに来てくれる人もいる。そこからFarmacyのコンセプトを知ってもらったり、会話がきっかけで興味を持ってもらったりすることも少なくはないという。

箱には食物繊維が豊富で、完熟した、色とりどりの野菜がたっぷり入って25ドル。Davis医師の処方箋が事前にあれば10ドルも値引きしてくれる。

この値段でおいしく新鮮でバランスの取れた食事が取れるなら、買わない手はないだろう。

去年の10月に始まったばかりのFarmacyは、まだまだ活動の協力者を募集している段階にある。Davis医師は、もっと多くの医者がこの事業に賛同し、食材の処方箋を書いてくれることを願っている。

Farmacyの処方薬は患者からも好評だ。体にいい食事によって病気を治す方が、薬に頼るよりも前向きな気分で治療に取り組むことができるのではないだろか。

日本は世界に名高い医療大国で、糖尿病患者数も世界第9位にランクイン。

そのため医者が多くの薬を処方し続けているが、一人一人が薬よりも「少し体にいいものを食べよう」という選択をしていったらどうなるだろう。食生活を変えたからといって即効性はないかもしれないが、長い目で見ればより効果的な治療効果がもたらされる気がする。

Farmacyの活動は、私たちに心も体も健康になる選択のヒントを与えてくれた。

Writer: Tamami Mizoguchi

 

 
 

 

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