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“500万人”の命を奪って完成する、あなたのスマホ

SOCIAL GOOD

Photo by Garry Knight from Flickr

家族よりも、友人よりも、恋人よりも。
いつでもどこでも、片時も離れることないあなたとスマホ。

そんな人生最愛の“モノ”が「どこの誰に、どのように作られているのか」あなたは知っているだろうか。
驚くことに、この瞬間手にしているその1台のスマホが、実はアフリカ地域で紛争を引き起こし、500万人もの命を奪っている。

私たちにとって最高の「便利ツール」であるスマホは、世界中の人々の多大な犠牲のもとに成り立っているのだ。

「便利さ」の代償となる犠牲者

Photo by Chris from Flickr

サムスンの下請け工場では、16歳未満の児童が少なくとも5人働かされていた。さらに、夜8時から朝8時半までの11時間労働を強いられ、彼らの賃金はたったの120円程度だったのだ。

サムスンの工場で起きたこの事件をきっかけに、日本でもスマホ製造の裏に隠された闇を知った人も多いだろう。

しかし、私たちの便利のための犠牲者は、この事件にとどまらないのだ。

あなたのスマホは、血まみれ。

Photo by kenmainr

「ブラッド・ダイヤモンド(血塗られたダイヤモンド)」という言葉を耳にした事はあるだろうか。
2006年にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化されたが、ブラッディ・ダイヤモンドとは、アフリカの紛争地域で不正に採掘されたダイヤモンドのことだ。

ご存知の通り、ダイヤモンドは世界中でかなりの高値で取引される。

不法に採掘したダイヤを先進国で売ると、彼らは武器を外貨で購入することができるようになる。さらに紛争地域の人々が武器を手にすると、結果的として内戦が長期化、深刻化してしまう。

そしてスマホでも、ブラッディ・ダイヤモンドと同じことが起こっているのだ。

紛争とあなたの関係

Photo bySteve Evans from Flickr

コンゴ民主共和国とその周辺国では、スマホの製造に不可欠な鉱物資源が採掘される。
しかし、武装勢力がこの鉱物を違法に採掘し資金源にしているため、紛争が20年余りも解決しない原因となっているのだ。

さらに1998年以降、同国において、民族対立による死者は500万人以上。
東洋経済オンラインによれば、この残忍な大量虐殺を行った武装勢力もまた、鉱物を資金源に武器調達を行っていたのだ。

つまり私たちは「自分のスマホがどこの誰によって、どのように作られているか」ということを知ろうともせずに、紛争を長期化させたり、500万人もの罪のない市民を殺戮した武装勢力に加担しているのだ。

オランダ発「世界一ピースフル」なスマホ

Photo by Christian Bucad from Flickr

このような状況から、「紛争地域で採掘された鉱物(紛争鉱物)」は使用禁止になったが、大手メーカーの仕入れ先は世界中に点在している。紛争鉱物を完全に断ち切ることが難しいのが現状だ。

しかし、そんな解決困難と思われた社会問題を華麗にクリアする世界一フェアなスマホが登場した事をご存知だろうか。

その名も「フェアフォン」

Photo by engadget from Flickr

「フェアフォン」を製造するオランダのスタートアップ社は、あらゆる角度からフェアなスマホの設計を行っている。このデバイス、2013年にクラウドファンディングで発表されると、わずか3週間でオーダーは1万台超え。それから2年後の2015年2月には、6万台の初期モデルが完売。

Photo by PICNIC Network

そんな大成功を収めている「フェアフォン」には次のような特徴がある。

■紛争鉱物には手を出さない
:製品の材料調達や製造プロセスを極限まで見せる!

■労働者を大切に
:製造に関わる労働者に、安全な労働環境と公正な賃金を保証!

■寿命の長いスマホ製造
:ちょっとした修理やバッテリー交換はユーザー自らが行えるよう、部品全てをネットで販売!

■情報公開、徹底
:フェアフォンの販売価格325ユーロ。さらに価格の正当性を知ってもらうため、スマホ製造に関わった全ての業者のリストを公開!

「最先端技術」だけが価値じゃない!

Photo by Fairphone from Flickr

「着る」から「ストーリーを着る」スローファッションや、
「食べる」から「社会と繋がるために食べる」ファストカジュアル。

商品そのものだけではなく、商品に込められた“精神”の消費。近年ファッションやフード業界では盛んに行われているが、デジタル業界ではまだまだ浸透していないのが現状だ。

最先端技術を追い求めるために、本来製品の背景にあるべき“精神”や“ストーリー”が欠如してしまっているのではないだろうか。

そんなデジタル業界で、最上級の優しさと配慮を背負って戦う「フェアフォン」は、今後のイノベーションにおいて最先端技術に勝る「新たな価値」をもたらすのかもしれない。

Writer: Yuka Takahashi

from BeInspired!

 
 

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