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800万トンの「破棄食材」の山に取り組む若者団体

SOCIAL GOOD

Photo by DGBH

本来食べられるはずの食品が廃棄されてしまう”食品ロス”は、多くの先進国が削減していくべき課題。美食の国で知られるフランスでも、関心の高い問題の一つだ。今年2月には世界初となる、売れ残りの食品を廃棄せず慈善団体へ寄付することを義務づける法律が成立したばかり。

午前中にパリ近郊のレストラン、惣菜屋、パン屋、スーパーなどの協力店から売れ残りや食べ残しによって余った食材を保冷車で集め、その日のうちに福祉施設等へ提供される仕組み。缶や瓶詰めなど加工食品に限らず、野菜や果物といった生鮮食品の扱いも始まった。

一般家庭で捨てられる食品や、流通過程で形状の問題で販売できない食材を集め、毎週日曜日に開かれるパリ市内の3つのマルシェで無料提供する慈善団体も新たに誕生し、ますます食品ロスへの取り組みに盛り上がりを見せている。

なかでも、食料廃棄問題の抗議活動として今最も注目を浴びているのが「ディスコ・スープ(Disco Soupe)」だ。

Photo by Oxford Abundance

その活動内容は、集めた食材をそのまま渡すのではなく、音楽に合わせて楽しく踊りながら食材を調理し提供するというもの。派手な装いで賑やかにスープを作っている光景に、通行人も思わず足を止めて興味津々の様子。

フランスから始まった彼等の活動は現在ヨーロッパ全土に広がり、年間100回程度イベントを開催している。これまでに一度も食中毒などの報告はないという。

Photo by metro news

「ディスコ・スープ」の主催者や活動に参加しているのは20代〜30代の若い世代。放っておけば決して減ることのない問題に対し真剣に、しかし楽しみながら取り組む姿勢は将来を担う若者の責任であり、その能力を存分に発揮しているように見える。

日本でもフランス同様年間500万〜800万トン程度の食品が、食べられずに捨てられている。幸いにも豊かな国である日本は食糧難に苦しむ貧困層は少ないものの、食料自給率の低さは度々問題視される。自足自給せずに外から食料を入れるにも関わらず、それらを食べられる状態で破棄しているのでは、いたちごっこもいいところ。

今すぐ問題解決や「ディスコ・スープ」のような活動ができなくとも、私たち一人ひとりが目の前の料理、食材を残さず食べることで問題解決の一歩になるはず。ゴミ箱に食材を捨ててしまう前に部屋をディスコ状態にして、楽しく調理し美味しく食べ尽くしてはいかがだろうか?

Disco Soupe

Writer: ELIE INOUE

 

 
 

 

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