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朝っぱらから踊り狂え!世界最大のバカ騒ぎ朝カツ!

MOVEMENT

Photo by DAYBREAKER

すっかり定着した日本の「朝活」。しかし、出勤前の早朝を有効に活用しようと励む人々は世界中にもいる。「有効なのか」は、さておき、朝からとにかく思い切り遊び倒す集団がいる。ニューヨークを拠点に世界各都市で「バカ騒ぎ朝活」を仕掛けるのは「DAYBREAKER」だ。

平日朝6時、大音量で流れるダンスミュージックを求めて人々が集まり、出勤の時間になるとそそくさとその場を立ち去る。ニューヨークで生まれた新しいカルチャーを、東京をはじめ15ヶ国以上に広げようとしている。そんな彼らの“本当の目的”とは、一体なんなのだろうか。

世界一エネルギッシュな朝活

肌寒い冬のニューヨーク、まだ陽の登り切らぬ薄暗い朝。平日の水曜日、午前6時前にもかかわらず、「眠い」という言葉とは無縁の人々がいた。

ユニオンスクエアからほど近いデザインホテル「W Hotels」に招かれた取材陣。広々としたイベント会場には暗闇を蛍光ライトが照らす中、テクノミュージックが鳴り響く。その中で100人近い人々が一斉にヨガを行っていた。

ヨガとはいえ、これは“Pre-Dance Yoga”と呼ばれ、目的はそのあと楽しく踊るための“準備運動”といったところか。メディテーションが終わると、「待ってました!」といわんばかりに、会場に拍手が響きわたり「噂のパーティー」は突然はじまった。

「Good morning! I said good morning, DAYBREAKERS?」

Photo by DAYBREAKER

午前7時。中央のブースに現れたクラブDJが会場を煽る。来場客は、宙に手を掲げて叫びかえす。その熱気と激しい床の振動がイベントの盛り上がりを物語っていた。

その規模は、500人を越え、頭に花の冠、ネオンカラーのタイツを身につけパーティームード全開の参加者もいれば、まさに「これから出勤」とワイシャツを着た人もいる。

雰囲気は、夜のダンスクラブと変わらない。違うのは、アルコールやドラッグがないことだ。代わりに、ココナッツウォーターやジュース、コーヒー、エナジーバーが無料で配られていた。

Photo by DAYBREAKER

真夜中のファストフードで緊急会議発足

「DAYBREAKER」の創設者はラダ・アグラワルとマシュー・ブライマーの二人。一昨年前まで、二人は「ニューヨークは夜遊ぶところがあり過ぎて大変!」というパーティーピープルだった。

だが、いつものようにクラブで踊ったある晩の午前2時過ぎ。ファストフードで空きっ腹を満たしていたところ、二人は突然、疑問を抱く。

「クラブで踊るためだけに、なんでこんなに遅くまで起きていなくちゃいけないのか」。

何度も経験した翌日の眠気と怠さ、深夜に食べたファストフードからくる胃もたれ、疲労からくる仕事のパフォーマンス力の低下など、避けることのできない夜遊びの“後遺症”。

それらから「解放されたい」。

「デートも、セックスも朝からしたっていい。だったら“朝ダンス”だってきっと楽しいはず」。そんな発想から「DAYBREAKER」は生まれた。「とにかく、どうなるのかを見てみたかった」と、好奇心先行で“見切り発車”だったといたずらっぽく笑うラダ。

朝活中は、DJブースの中心に立ちDAYBREAKERSを先導し、誰よりも手を大きく振り会場内を煽る。二人ともスタートアップの若手起業家であったこともあり、「アイデアを行動に移す瞬発力」と「巻き込み力」は真骨頂。約2ヶ月後の13年12月、第1回目「DAYBREAKER」を開催した。

気温零度を切る極寒にも関わらず、彼らの友人を中心に、180人もの新しいもの好きのニューヨーカーが朝から集結。そして14年11月、1年も経たないうちに参加者の規模は3倍近くに成長した。

なぜ、踊るのか。

Photo by DAYBREAKER

同イベントは、事前にウェブサイトからチケットを購入する必要があり、入場料は25ドル。主催者たちは「ビジネスとしても成長しはじめている」と喜びをみせる。

一方で、リピーターの期待に応えるために「私たち主催者側もクオリティーの管理が重要になってくる」と、参加者急増に対するプレッシャーを明かす。「毎回フレッシュで刺激的な経験になるように努めている」。それは、ミュージックバンドや、ダンサー、アクロバットパフォーマー、ライブペインター、俳人など、ジャンルを問わず、さまざまなアーティストが登場することからもうかがえる。

「皆、なんとなくではなく、自分がなぜここにいるのかを分かって参加していることが、このイベントを一層面白くしている」。

なぜ、集まるのか。なぜ踊るのか。

Photo by DAYBREAKER

「健康に」「朝から有効的に」過ごすため?いや、その答えは「楽しみたいから」。だから人々は、決して傍観者になることなく直感的に身体を動かし共鳴する。

主催者たちは「ただの『朝活ブーム』では終わらせたくない」と口を揃える。人々の脳の片隅で育とうとしている感覚の芽に水を与えるように、今あるニーズのその先を行くDAYBREAKER。朝から思い切り楽しむ「バカ騒ぎ朝活」カルチャーを世界に発信しはじめている。

※この記事は、HEAPSに2015年2月に掲載されたものを編集したものです。

Writer: Chiyo Yamauchi

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