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「教養」を飛び立たせる、小さな「本の巣箱」

SOCIAL GOOD

Photo by Marie Still from Flickr

まだまだ十分な教育を受けられない子どもが多いブラジル。
しかし今、そのブラジルの現状を変えようとしているのは、小さな巣箱であった。

「鳥」が入ることができない「巣箱」

公園や広場に設置された小さな巣箱。

しかし、この巣箱は「鳥」のためではなく「本」のためにある巣箱だ。これは、それぞれが要らなくなった本を巣箱型のボックスに預け、読みたい人が好きな本を自由に読めるようにと始められたプロジェクト。

もちろん料金はかからず本の貸し借りができるのだ。

息を吹き返した「11,000冊」の「本」

この木箱は、公園を中心にリオ市内の約10ヶ所に設置され、巣箱から旅立った本の数は約11,000冊。地元の人の中には、毎日のようにこの巣箱に読まなくなった本を置きつつ、新しい本がないか見に来る人もいるという。

この巣箱は、人々に、読書を推進するのと同時に、助け合いの気持ちも推進。ゴミになるはずだったものが誰かにとっては役に立つものになるということを、多くの人に気づかせたのである。

70パーセントの人が本を読むことが「できない」ブラジル

Photo by Ninja Midia from Flickr

ブラジルには、まだまだ読書ができる環境にない貧困層も多い。

現在ブラジル人の10人に7人は1年間に本を1冊も読むことができないという。今後の目標は、そんな読書を簡単にできない貧困地域にもこの巣箱の普及を進めていくこと。

現在、この取り組みに賛同し、ブラジル国内からたくさんの本が集められているだけではなく、設置のため資金が募金によって集められている。

「本」が持つ大いなる「可能性」

Photo by Plashing Vole from Flickr

ブラジルの巣箱からたくさんの本が旅立っていったように、本はどんな人ともシェアでき、何度でも再生可能な教養の産物である。便利な電子書籍が手に入る現代。

しかし、古本屋や図書館に預けることによって再生し続ける本に対し、電子書籍は何年にも渡って、他の人と共有し続けることができるだろうか?

本はただの紙ではなく、その先にはたくさんの可能性があることを忘れないでいたいものだ。

Writer: Asuka Yoshida

 
 

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