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「ブロック教育」、目指せ点字識字率100%!

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平成18年の統計によると、視覚障害で身体障害者手帳の交付を受けている人の数は、全国でおよそ30万人とされている。そしてその内のたった「1割」だけしか、点字を読むことが出来ない様だ。

たったの「1割」、視覚障害者の点字識字率

Photo by janet galore from Flickr

先天的な視覚障害を持つよりも、事故や何らかの後天的な理由で視覚障害を患う場合の方が多く、成人後の点字習得は特に困難とされているためだという。

周りに視覚障害者の知り合いの方はいるだろうか。もし点字を流暢に読むことが出来れば、その人は日本人にたった1万人しかいない点字読者の一人ということになるだろう。

触って学ぶ文字、目の奥に広がるLEGOの世界

皆さんお馴染みのLEGOブロック。デンマークで30年代に始まったプラスチック製組み立て玩具として、世界中で子供だけでなく大人にも愛されている。

確認して欲しいのが上の写真の中のブロック。私たちが知っているものとは少しだけ異なる。出っ張りの位置が違う様には見えないだろうか。実はこれら「点字」。

「Braille Brix」と呼ばれるこのレゴ型ブロックを製作したのは、デザイン事務所の「Lew’Lara\TBWA」と、ブラジルの非営利団体「Dorina Nowill Foundation」。ブラジルでは視覚障害者のために、点字が刻まれているボタンが使用されているタイプライターを用いての点字学習を設けている学校もあるが、無い学校が多く盲人識字率は上がりづらい現状がある。

下の動画に出ている視覚障害を持つ女の子アニーちゃんは、一般の小学校に入学する際に、点字用タイプライターで勉強することを学校に伝えたところ、それは出来ないと断られてしまった。その学校には点字を通しての教育が出来る人材がいなかったのだ。

点字を学ぶ機会と、点字で学ぶ場所が少ない、その現実を「Braille Brix」は解決する一つの方法として役立つ。各ブロックのそれぞれの点字を認識しながら、組み立てて遊ぶことは出来る。文字の組み合わせが合うまで遊び感覚で学習をすることが可能だ。

オフィシャルなレゴの製品というわけではないが、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(著作物の適正な再利用の促進を目的として、著作者がみずからの著作物の再利用を許可する)に登録している上に、チャリティー目的で作られている様だ。

本家のレゴも、このハッピーなアイデアには喜んだに違いない。

増えている全盲プログラマー

Photo by Pexels

特別支援校や専門養成施設などで、マッサージや鍼治療などを習得して、実際に社会でその様な職業に就く人が、視覚障害者には多い。だが近年、キー配列の正確な認識があればプログラマーとして働くことの出来る視覚障害者が増えてきた。

スクリーンリーダーという音声ソフトを使用して、パソコンのテキスト情報を音声として把握することも今では出来る。技術の進歩によって、少しずつでも教育面・雇用面においてのバリアフリーが進むことを願いたい。

「Braille Brix」の様に楽しんで何かを学べる環境は、新しい世界への一歩になりそうだ。

Writer: ADAM

 
 
 
 

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