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みんなで描けば怖くない!アート作戦始動しました

ART

Photo by AfroDad from Flickr

自由の国、アメリカで起こっている「お絵かき運動」。

アーティストも素人も、みんなこぞって描きまくれ!

え、壁に落書き?

ここに一枚の写真がある。

見ての通り、一人の黒人男性が壁に絵を描いている。

彼が書いているのは…自分の姿?
そう、彼は彼自身にも似た黒人男性の姿を、大胆にも壁一面に描いている。

これを見てあなたは何を考えただろうか?
実は彼、あることを訴える目的であえて落書きをしているのだ。
アメリカでは最近、彼のような「お絵かき好き」がこぞってこのようなアートを作っている。

アメリカに広がる波紋

アメリカで物議を醸している、警察による黒人射殺事件のことをご存じだろうか。

日本でも数々の報道を耳にするようになった。
最近では7月6日にはルイジアナ州で、その翌日にはミネソタ州で、黒人男性が白人警察官に射殺されるという事件が起こっている。
繰り返される悲劇。被害の数は増える一方だ。

しかしこの事件は今に始まったことではない。
さかのぼること2014年8月、マイク・ブラウン・ジュニア(Mike Brown Jr.)18歳が白人警察官に射殺されるという事件が起こった。
警察官は彼に職務質問をし、彼は両手を挙げてそれに応じた。彼に敵意はなかった。

そんな少年に向かって、警官は銃の引き金を引いたのだ。
当時、その警察官は自己防衛だったと主張していたが、周囲の目撃者の証言等により虚偽だったことが発覚した。つまるところは、差別による犯罪だった。
この事件が火種となって、未だに根強い人種の壁がアメリカ国内に残っているという認識とともに、黒人差別に対する抗議活動が広まっている。

そしてこのおぞましい事件は、今現在も被害者を増やしている。
キング牧師の夢はまだ実現していない。

私たちにだってできることはある!

悲しみ、怒り、不満…。
そんな行き場のない気持ちをアートで表現する動きが広まっているのだ。

様々なアーティストを中心に、「黒人に対する差別をやめよう」というメッセージが込められた様々なアートが作成されている。
もともとはアーティストが独自の方法で活動を後押しするというものだったが、今では一般人の「お絵かき好き」もこぞって参加している。

これまでもアートで世の中を動かそうとする動きはあった。しかし、このアート作戦はこれまでのムーブメントとは違って、このアート作戦を応援したい人なら誰でも気軽に参加できる。

それらは#BlackLivesMatter(黒人の命だって大切だ)というハッシュタグを付きで、ツイッターやフェイスブック、インスタグラム等のSNSで発信され、全米に拡散中なのだ。

「SNSを使って気軽に誰でも」という斬新なコンセプトに関心寄せる人が多く、ムーブメントの輪はどんどん広がっている。

そう、最初に紹介した壁に落書きをしていた男性もその一人。

道端にある壁にあえて落書きをすることで、道行く人々に気付いてもらおうとしているのだろうか。作風も様々。ショッキングで力強い絵もあれば、少しかわいらしくユーモアを交えた作品もある。

共通しているのは、伝えたいという強い意志。

イメージは時に言葉より強く響く。

「私たちはアートを投稿することに価値があると思っている。言葉だけだと軽んじられてしまうからね。」

もう一度、あなたは何を考えただろうか。

Photo by Kim Bracken from Flickr

音楽、アート、ユーモアは、多くの人を動かす武器となる。いつの時代でもそれは変わらない。

1980年代にWe Are the Worldという歌ができた。それは、言葉を超えた音楽の力で世界を変えようとしたから。

2016年に起こっているこの活動は、ちょっと進化して、アートを通して個人の力を最大限に引き出し、世界を変えようとしている。いろんな方法で私たちは国を、世界を動かすことができる。

#BlackLivesMattterは、単なる活動ではない。私たち自身への問いかけでもあるのかもしれない。

Writer: Tamami Mizoguchi

 
 
 
 

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