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105歳アボリジニー伝統ペインターの伝える世界。

ART

オーストラリアのキンバリーにあるニキナ地方(Nyikina)にアボリジニー伝統ペインターがいる。彼女の名前はローンコーナン(Loongkoonan)。彼女は今年でなんと105歳になる長老アーティストである。

年齢なんて関係ない!105歳のアボリジニー伝統画家!

しかし実は彼女、95歳の時にこのアボリジニー伝統ペイントを始めたという。そして10年、彼女は今、ワシントンの在米オーストラリア大使館で個展をするほどのインターナショナルなアーティストとなった。
それは95年もの間、眠っていた彼女の絵画の才能が開花したこと、そしてニキナ地方の僻地で生まれ育った彼女の伝統的な知恵が、彼女の絵を通して次の世代へ繋がることが評価されたことがある。

ローンコーナンは西洋医学を一切受け入れず、ニキナの伝統的な薬草をこれまで使ってきた。生活スタイルもニキナの伝統的な方式。彼女はニキナのアボリジニーの知恵袋なのだ。アボリジニーのペイントは、元をたどると壁画だが、欧米人が入植した時に絵の具を持って入ったのが今の絵画のスタイルとなったと言われている。
アボリジニー伝統ペイントはただの美しさだけではなく、生きていく知恵がそこに記されているのだ。
そんな彼女の描く絵はニキナ地方の彼女が生まれ育った地。そこで採れる薬草や食べ物のこと。湧き水の見つけ方。今のオーストラリアに彼女ほどアボリジニーの文化を理解した人が後どれだけ残っているだろう。105歳の彼女の知恵は先住民アボリジニーにとって人間国宝のようである。彼女の描く色使いは、世界観が現れている。

文字を持たない文化のアボリジニーは、口頭伝承や絵を通して文化を継承していく。絵の中のシンボルには意味があり(写真上)、そのシンボルを使って、その知恵を次の世代へ残す。彼女はその役割を情熱をかけて担っているのだ。

「私の絵には全ての森の食べ物や魚の取り方を見つけることができるわ。私はニキナの森を描く時、鷲が空高くから地上を見下ろしたように描くのよ。」

情熱に突き動かされるかっこいい105歳。

ここ10年で彼女の絵画の才能が、彼女の「伝えたい」想いとリンクしたかのよう花開いた。
95歳にして新しいことにチャレンジする精神、フットワークの軽さ、衰えない情熱・・・彼女の存在は私たちに夢を与えてくれる。その姿は正直、かっこいい。こんな老人になりたい!と思わせてくれる。

105歳で未だに衰えることなく溢れてくる彼女のインスピレーション。
105歳の今でも時々彼女は森へ行って指導をしながら狩りをしたり、釣りをしたりして、若い世代に自然の恵みを受けながら伝統的に暮らす知恵を伝授しているという。なんという女性だ!
彼女は「本当に病気になった時まで絵を描くことを続ける」と誇らしく語った。
105歳まで老いた時にそれでも情熱を持って、死ぬまで何かを表現しようとするその精神。ローンコーナンは民族を超えて、私たち日本人にも多大なインスピレーションを与えてくれる。

Writer: バンベニ 桃

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